アスペルガー症候群と障害年金

アスペルガー症候群は広汎性発達障害の1つで、認定基準を満たすことで障害年金が支給される精神の傷病です。
アスペルガー症候群で障害年金申請をお考えの方のために、知っておいた方が良い情報をまとめてみました。

アスペルガー症候群での障害年金の認定基準

アスペルガー症候群は発達障害ですので、発達障害の認定基準が適用されます。認定の基準(等級)や申請時のポイントは当サイト内の 発達障害と障害年金 にまとめてありますのでご参考ください。

障害年金申請において重要な「医療機関での初診日」

障害年金を申請する際の提出書類のひとつに “病歴・就労状況等申立書” があります。これは病気が発病した時から現在までの経過を記すもので、ここに記入する初診日は障害年金の認定において大変重要な項目となります。

初診日の時点で “どの保険制度に加入していたか” 、”保険料をいくら支払っていたか” 等は、障害年金の受給資格の有無、障害認定日、また、障害基礎年金なのか障害厚生年金なのかを決定する要素となります。初診日の重要性については、当サイト内の 障害年金ってなに?障害年金がもらえない可能性がある2つのケース障害年金で支給される金額 をご覧ください。

アスペルガー症候群の特徴に当てはまる場合は早めに受診を

アスペルガー症候群の方は、一見、健常者と変わらないように見えます。しかし、「言葉のやり取りが上手くできていない」、「会話の内容に筋が通っていない」、「会話が独りよがり」などの兆候が強く見受けられる場合、アスペルガー症候群である可能性があります。

アスペルガー症候群には、大きく分けると以下の4つの特徴があります(最初の3つは広汎性発達障害共通の特徴)。以下のような特徴に当てはまると感じられたら、ご家族や周りの方が積極的に医療機関での受診を勧めてください。そして、受診時はご家族や周りの方が受診に同行し、医師に症状を正確に伝わるようにサポートしてあげてください。

アスペルガー症候群の特徴

1.社会性(対人関係)の問題

人づき合いが苦手で、1人でいる方が気が楽だったり、1人を好む傾向があります。「空気を読む」ということが苦手で、その場の状況や相手に応じて行動することが難しく、ご本人や周りの方が辛い思いをされていることが多いです。

2.コミュニケーションの問題

自分の気持ちを相手に伝えることが苦手で、会話が続かなかったり、強い緊張を覚えたりします。
また、”表情”、”態度”、”口調”、”ジェスチャー” 等から、相手の気持ちや考えを「察する」ことが苦手です。

3.強いこだわり

“自分だけのルール” や “自分だけの行動・手段のパターン” があります。
また、興味や関心が「限定された同じこと」に繰り返し向かい、熱中します(偏食もこれに該当します)。

4. “知的障害” や “言語発達の遅れ” はない

一般的に「アスペルガー症候群」には、知的障害や言語発達の遅れはありません。
ただ、コミュニケーション能力が乏しく、相手の言葉やしぐさなどの間接的なことから、相手の感情を察することや空気を読むことが苦手です。

2次障害を防ぐためにも、早めに受診しましょう

アスペルガー症候群の方は、生活していくうちに社会との違和感に悩んだり、苦しむ場合があります。その結果、以下のような2次的障害を併発することがあります。

  • 抗うつの状態
  • 不適応の状態
  • 心身症の症状
  • 対人恐怖や対人緊張の高まり
  • 自己評価の低下

ですので、2次障害を防ぐためにも、兆候を感じられたら早めの受診をおすすめします。

初診日を証明する書類はきちんと保管しておきましょう

障害年金を申請する際、初診日を証明するために、初診を受けた病院で「受診状況等証明書」を発行してもらいます。

もし、病院でカルテが残っていなかった場合、初診日を証明する書類が必要になります。受診された場合は以下の書類はきちんと保管するようにしておきましょう。

  • 診察券(できれば診察日や診療科が分かるもの)
  • 領収書
  • お薬手帳
  • 健康保険の給付記録など

定期的な通院をされていない方へ

障害年金の申請の際「認定日請求」と呼ばれる、通常、初診日から1年6ヶ月を経過した日から3か月以内の診断書が必要になります。
この期間に通院をしていなければ、「事後重症による請求」といって、現在の診断書での請求しかできなくなる可能性が高くなります。
そうならないためにも、出来るだけ早く当事務所の無料相談をご利用ください。一緒に障害年金の申請に向けて準備をしましょう。